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【へバーデン結節の漢方症例】更年期の多彩な症状に漢方薬   

へバーデン結節による痛み、漢方薬を飲んで楽になる

<50代女性>

主な悩み へバーデン結節

整形外科で1年前診断された。痛み止めを飲みたくないため相談

何もしていない時でも痛い。冬に悪化する。

その他 食欲なし 気力がわかない 蕁麻疹が出る まぶたのむくみあり 生理周期は整っていない 頻尿 夜間尿あり 足腰の冷え お腹こわしやすい

舌:胖大(はんだい) 白苔 淡紅 

腹:心下痞 胸脇苦満

<処方>

柴芍六君子湯 亀鹿参

>3週間後変化

胃の調子が良い。食べられるようになり、動けるようになってきた。自分のためにご飯を作るようになったし洗濯物もたためるようになった。蕁麻疹はまだ出る。まぶたはまだ重たい。自由にやれている。目の乾燥・皮膚の乾燥。へバーデン痛み症状変化なし

>2か月後変化

蕁麻疹が治る。まぶたのむくみがなくなる。気力がわく 食べる量は変わらず少ない 生理不定期。生理の出血、二日間でおさまる。量:少ない。立ちくらみなし 脱毛なし つめがかけるなどの問題はなし 

メンタル面 不安感。イライラ。光が眩し区感じる 肩こりあり 眉間あたりが痛い。重たい時がある。

>4か月後変化

立ち直るのが早くなった気がする。蕁麻疹起きていない。朝スッキリ起きられている。

へバーデン結節の痛みは亀鹿参により楽になる。なくなると痛みが悪化する。

調子が良いので現在も漢方薬を継続中

<処方に関して>

更年期は閉経を挟む前後5年間、合計約10年間を言います。この時期、女性ホルモンバランスが変動することにより、疲れる・落ち込みやすくなる・ホットフラッシュなどの様々な症状に見舞われることがあります。へバーデン結節も更年期に多く見られることから女性ホルモンバランスの変化が大きく影響していると考えられています。

更年期など女性ホルモンバランスの変化がある時は、変化による揺らぎを支えるために「補腎薬」というものが用いられることがあります。補腎薬とは泌尿器・生殖器・発育・ホルモンバランスに関係する「腎」という機能系統を支える漢方薬のことで、亀の甲羅やスッポンの甲羅・鹿の角などの動物性生薬を用いるのが一般的です。今回は「亀鹿参」という健康食品を用いていきました。亀の甲羅やスッポンの甲羅はカルシウムを豊富に含み、骨の問題がある時に用いると楽になるケースが多々あります。また亀鹿参に含まれる「田七」という生薬は、血の巡りを良くしながら、痛みを止めるというもので古来より重宝されてきました。こちらを使うことで、体を温めながら栄養を補い、血の巡りを良くすることで、症状が楽になったと考えています。

胃腸が弱いことによって食欲がわかず、気力がわかない状態だったため胃腸を立て直す漢方薬を使うことで同時に胃腸症状も良くなっていったものと考えられます。

<結語>

「多少の痛みなら我慢ができる」と、やり過ごしてしまっていませんか。放っておくと痛みがひどくなり、関節の変形が進み、腫れがひどくなってしまう人も中にはいます。へバーデン結節には様々な治療方法がありますが、漢方薬が良かったケースも多々あります。

へバーデン結節は漢方薬での治療により、痛みをラクにするだけでなく全身症状を整えることにもつながります。また、今後起こりうる病気を未病の段階で良くしていくことにも繋がったり、他に起きている不調も同時に整えることができるため、生活の質を上げることにも繋がります。

お困りの方は是非ご相談ください。

薬剤師 田村英子

代々木上原漢方相談 女性のための漢方薬店 日日漢方 更年期・PMS・生理痛・不妊症・子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成など女性特有の体調不良をサポート。プライベート空間で初回ご相談じっくり、1時間。漢方薬だけでなくライフスタイルも提案します。

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