3月17日(日)「働き女子が婦人科トラブルを抱えながら生きていくために大切なこと 〜健康と働くのバランス〜」というテーマで、セミナーを開催しました。
自分を振り返ることなく頑張り続け、心身の不調をきたすことにより、仕事をやめざるを得ないという女性は多くいます。また、日本人女性には「出産」「労働力」「管理職」というマルチタスクを期待されているため、健康を含めて人生をプランニングしていくことは今後必要不可欠なこととなります。様々な役割を期待される中、土台となる健康を作ること、そのための知識を得ること、健康と役割のバランスを考えて女性であることを立体的に捉えていくことが重要と考えます。
先行き長い人生をよりよく生きるために、一度ちゃんと自分の体や心と向き合うこと、中長期的な目線で、自分の体と心を整えてみてはという思いからこのセミナーを開催しました。
前半は日本中医学院の薬膳科講師 トライアスロンの世界選手権の選手だった新井友加里先生の体験をお話していただきました。新井先生は大手家電メーカーでバリバリのキャリアウーマンとして働く中、婦人科疾患になり、薬膳や漢方薬を用いて39歳で自然妊娠し出産した経験があります。出産後、今まで歩んできたキャリアをそのまま進むことなく、一旦仕事をやめ、子育てと介護に徹したと言います。望んだ妊娠・出産の後に待ち受けていた介護。思っていた未来と違うけれども、選んだ道に納得しながら進んでいることも語られていました。
また日日漢方の田村から生理・基礎体温に関する基礎知識、自分のサインを知ることについてお伝えしていきました。女性は出産年齢とキャリア形成の大切な時期が重なることがあります。今後将来について考えるきっかけを作ることができたら幸いです。
<受講生からのご感想>
「いつか子供を産むと思っていたものの、このままだとズルズル、今の状態のままで将来を迎えそうでした。いつ?を具体的に考える良いきっかけとなりました。」
「無理してパートナー探しをして、産むことをゴールに設定していましたが、ゴールではなく、産後にも大きな苦労があることを知りました。今後は、納得感を持って人生を選ぶことが大切なのだと思いました。また視野が広がり、肩の力が抜けました。」
受講生からはこのような貴重なご意見を頂くことができました。こちらから生き方について、正解を示すような講座ではなかったと思います。産む・産まないに関わらず、自分が選んだ道を正しいと思えるように正解に近づけていくこと、どんな時も自分が選んだことに納得感を持っていくことが大切であると思います。
<終わりに>
現代の日本人女性、選択肢も多様化してきている中で、「健康に不安がある。自分の仕事は好きだけれども、このままで進んで良いのだろうか」と不安に感じている女性は多くいます。今後もこのような不安を抱えている女性の健康を支え、前向きに人生を選択し、「ハッピーに働き続ける」ためのサポートをしていきたいと考えております。