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冷え症

「冷えくらいなら・・・」と冷え症を我慢していることはありませんか?「冷えは万病のもと」とも言われています。免疫力が落ちる、不妊症や生理痛、自律神経の乱れの原因にもなります。冷えがあるということは体の内側でアンバランスが起きているということ。様々な不調へつながることがあります。「冷え症」は、漢方薬での治療で良くなるケースが多々あります。冷え症は我慢しないでください。

冷え症とは

冷え症は手や足など体の一部が冷えている、腰回りが冷えるという感覚があり、感覚的なものがバロメーターとなります。西洋医学的な病名ではなく、感覚的なものですので、我慢してやり過ごしてしまう人も多いものです。

冷え症によって現れる症状

冷え症によって、毎年冬になるとしもやけになる、という女性もいますが、それ以外にも現れる症状は様々です。
・血行が悪くなり、くすむ、肩凝りがひどくなる、頭痛する
・代謝が落ちて浮腫む、太りやすくなる
・自律神経が乱れ、眠れなくなる、イライラする、落ち込む
・不妊症や生理痛が激しくなる
このように冷え症と一言で言っても、伴う症状は様々です。

冷え症の生活スタイルアドバイス

生野菜やフルーツは控えましょう
からだに良いからと言って、フルーツや生野菜をせっせと食べているとからだを冷やしてしまうことがあります。温かい野菜スープやお味噌汁にして、フルーツはコンポートにするなど、熱を通したものを食べるように心がけましょう。また、氷の入った飲み物も控えましょう。
運動を取りいれましょう
血流を良くするために日頃から筋肉をつけることも大切です。いつもエレベーターで登るところを階段にする、いつもより一駅手前で降りて歩いてみるなど、運動習慣がない人も取り入れやすいところから始めてみてください。
湯船に浸かりましょう
夏場、シャワーで済ませてしまう人も多いのですが、しっかり湯船に浸かりましょう。
湯たんぽを利用しましょう
湯たんぽで、太ももの大きな筋肉を温めることがおすすめです。湯たんぽが手元にない場合は、ホット用のペットボトルにお湯を入れて使ってみるのも一つです。

冷え症の治療

冷え症への西洋医学的なアプローチはこれと言ってありません。しもやけができた時に、血流を改善するビタミンE製剤が処方されたり、血行を良くするヘパリン類似物質のクリームが処方されたりし、クリームで毎日マッサージをするように指導されることがあります。

冷え症の漢方治療

瘀血タイプ:血液の巡りが悪くなっている状態です。冷えのぼせが見られます。足先は冷えているのに上半身はのぼせている。上半身に汗をかきやすい。などが見られます。長風呂が苦手で、エアコンで上半身だけ熱くなると気持ち悪くなってしまうこともあります。血流を良くする「桂皮」の入った漢方薬で治療することがあります。
気滞タイプ:気の巡りが悪くなっている状態です。緊張する場面で仕事をしている、責任感が強い、几帳面な人に見られます。緊張すると手足が冷えてしまいます。同時に手足先に力が入りやすく、いつの間にかこぶしを握っている、手汗とか足汗が多いのも特徴です。気の巡りを良くする「柴胡」の入った漢方薬で治療することがあります。
陽虚タイプ:熱を生み出すことができない状態です。腰回りが冷えていることがあり頻尿、下痢などの症状も見られることがあります。また、水を動かすことができずに余分な水が体内に溜まってしまって冷えています。冬場の寒い時期に不調が現れやすいのも特徴です。内側から陽気を増やす「乾姜」「附子」などの入った漢方薬で治療することがあります。
血虚タイプ:体全体が冷えて、夏場でも人より一枚多くきていることが多いのがt特徴です。暑がりの寒がりという人もいます。手足の末端が特に冷えます。このタイプは栄養が足りていないため、「当帰」が入った漢方薬で治療していくことがあります。

終わりに

冷え症と一言で言っても、様々なタイプがあります。それぞれの症状が別々に起きていると考えているかもしれませんが、体質に合わせて冷え症の治療を続けていくうちに、くすみが取れる、むくみがなくなる、精神的に落ち着くという嬉しい二次的効果を期待することができます。冷えている不快な感覚を我慢せずにしっかり治して、「気持ちいい状態」を味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

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